名古屋中区大須の靴修理店、RADIAN名古屋の靴修理ブログです
今回はレッドウィングのエンジニアブーツの中底についてブログで紹介いたします
エンジニアブーツの中底とは?
中底とは地面に接する靴底の事ではなく
ブーツに足を入れたときに、足に接するインソール部分の事となります。ここで言うインソールとは、クッション素材のものやサイズの調整で使う後から靴の中に入れて使うインソールとは別物となります。
レッドウィング・エンジニアブーツ中底の問題点
多くの高級紳士靴や本格Made in USAのワークブーツでは、中底はアッパーやアウトソールと同じく本革製ですが、レッドウィング社のエンジニアブーツの中底は靴用の厚紙のような素材で作られています。
レッドウィングでもアイリッシュセッターをはじめ、多くのモデルでは本革製の中底なのに、主要なモデルの中でもエンジニアブーツの少し前の年代まではなぜか厚紙製。※一部革製の中底のモデルも存在
もちろん靴用の資材なのである程度は丈夫です。1年2年で問題になる事はありません。ですが、10年20年となると話は別となります。耐用年数にとても優れた革素材なら特に何の気にする事なく使用できる中底も、厚紙製の中底の場合はひび割れをはじめ大きな損傷が見受けられる場合が多く、要修理の状態になっている場合が多いです
ひび割れなど発生した中底
新しい中底の取り付け
新しい中底は革製
せっかく交換するので、交換する新しい中底は高級紳士靴などでも使用する革製の中底にて交換修理します。革を切り出して、ブーツ用木型に沿わせて型のクセ付を行ってから取り付けます。
中底交換・メリットデメリット
- 革製の中底になって靴の耐久性が大きく向上した点に加えて、まっさらな状態の革の中底になった事で、ブーツに足入れした際、中底に変な癖がついていないため新品の頃のような足入れ感が復活
- 中底交換修理は、靴底が剥がれた状態でないと交換作業できません!中底の交換には別途ソール交換費用が絶対に必要となるため、修理費用が高くなります
他にも色々なカスタムが可能
レッドウィングのブーツは、堅牢でしっかりした作りながら、パーツの交換などしやすい構造が魅力。そのため、今回のブログ記事の様に中底の交換であったり、つま先の鉄芯を抜いてフラットボックス加工するなど色々なカスタムが可能になっています。
中底交換の費用は?
中底交換の費用目安は、靴・ブーツのソール交換費用とは別途に12000円+消費税となります
エンジニアブーツ以外でも可能?
はい、もちろん可能です
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